びしょびしょの上向きマリンランプの結露対策

電気

シンプルでレトロなマリンランプ

我が家では、屋外の照明にマリンランプを使用しています。

マリンランプは、名前のとおり、もともとは風雨にさらされる船舶の照明として使われてたものです。

現在市販されているマリンランプは、天井用や壁面用など、様々なバリエーションで販売されています。

シンプルでレトロな外観から、ウッドデッキやレンガ等、ナチュラルテイストなお宅に似合う照明です。

我が家のマリンランプ

 

ちなみに、我が家では、マリンランプを花壇内に上向きに設置しています。

遠めの写真ではわかりにくいのですが、実際は、かなり残念な状態です。

 

我が家のマリンランプの内側は、写真のとおり、結露でびっちょりです。

本来、風雨にさらされる船舶で使用される照明なのですから、この結露はまったくいかがなものかと!

このままでは、見苦しいですし、電気の端子等の腐食等の原因にもなりそうですから、今回は、このマリンランプの結露対策を実施していきます。

マリンランプの構造

 

まず、マリンランプを分解してみましたが、マリンランプは、電球の上に、ドーム状のガラスカバーを被せ、その上に格子状の金属製のカバーを被せて、この金属製のカバーを本体にねじこむようにして固定されています。

ガラスカバーの縁の上下には、ゴムシートが取り付けられており、防水のシールと、がたつきの防止がなされています。

マリンランプ本体には、PF管(合成樹脂製可とう電線管)と呼ばれる、樹脂製で蛇腹状の管が接続されており、このPF管の中に、電気の配線が通り、ランプの電球に電気が供給されています。

結露対策その1

早速ですが、結露対策その1は
  電球をLEDにかえる
です。

結露の原因として、電球が発する熱が関係するのではないかとの仮説に基づき、比較的、点灯時の発熱が少ないLEDに交換してみました。

実験に使用したLEDは、数年前にIKEAで安価で購入したものです。LEDは本来、点灯してすぐから明るく、トイレ等、頻繁にスイッチをオンオフする場所におすすめなものなのですが、このIKEAのLED電球は、点灯直後は薄暗く、じわじわと明るくなるという、一昔前の蛍光灯電球みたいなものでした。今回の常夜灯的な使用方法であればマッチするかと思いましたが、見た目がスタイリッシュではないため、のちほど交換予定です。

ちなみに、先に紹介した写真は、すでに対策その1を実施した後の写真で、ご覧のとおり、この対策はまったく効果がありませんでした。

そもそも我が家では、このランプを1日のごくわずかな時間しか点灯させていないため、ランプの熱は、あまり関係がないのでした。

結露対策その2

結露対策その2は、ランプ内への水分の侵入を完全に遮断することを目指します。

そのために、まず、水分の侵入経路を特定します。

マリンランプ内部への水分の侵入経路

マリンランプをながめてみると、金属製のカバーのネジ部分は、くぼんでいて、上向きに設置すると、水がたまりやすくなっています。

ランプ内部へ水分侵入を主に防いでいるのは、ガラスカバーの縁の上下にあるゴムシートなのですが、このゴムシートがきちんとパッキンの役目を果たしていれば、水がたまっていても問題はないのかもしれません。

しかし、真鍮製と思われる本体の加工精度はそれほど高くはなく、ゴムシート自体も見るからに硬く弾力がないゴムで、完全防水を意識したものではなさそうです。

となれば、やはりこのゴムシートのシール性能がいまいちで、内部に水分が入り、結露の原因になっているのではないかと思われます。

シーリングをどうするか!?

原因がゴムシートのシール不良であれば、コーキング材でガチガチにネジ付近をコーキングするのが間違いないでしょう。

しかし、電球がきれたりした場合等、電球交換の度にコーキングをはがすのは大変です。

そもそも、このランプのシール部分は、水道管のように圧力がかかる場所ではありません。

要は、くぼみにたまった水が侵入しない程度のシール性能でいいはずです。

そこで、思いついたのは粘度の高いグリースをゴムシートに塗って、ゴムシートの密着度を上げて、水分の侵入を防ごうというものでした。

グリースとは、潤滑剤のひとつで、潤滑油と比較して粘度が高く、本来は、油膜切れを起こしやすい摺動面に使用するものです。

今回の使用方法は、本来の使用方法に合ってるとは思いませんが、その高い粘度から密封性は期待できますし、ネジ部分の腐蝕や固着も防げそうです。

使用したグリース

グリースにはいろいろ種類があるのですが、我が家で使用したグリースは、家にあった、車整備で使用するシリコングリースです。

 

このグリースは、本来は車のブレーキまわりに使用するもので、高温になる車のブレーキに耐えるため、粘度が高いペースト状になっています。

屋外で使用する車のブレーキに使用するものですから、耐久性、耐候性も高いものと思われます。

裏面の注意書を見ると、「ゴムやプラスチックなどの素材を侵さず…」と記載されており、ゴムシートに影響はないと思わせながら、その下方には「天然ゴム、シリコーンゴムには使用しないこと」とあります。

???
調べてみたところ、通常、特に車のパッキンやOリングに使用されるゴムは、天然ゴムではないようで、このグリースで大丈夫なようです。

しかし、このランプのゴムシートは何ゴムなのでしょうか?

…まあ、このゴムシートは、グリースで痛んでも、ホームセンターで同じくらいの厚みのゴムシートを買ってきて、カットすれば大丈夫そうなレベルのものですから、今回は気にせずにこのグリースを使用してシーリングすることとします。

グリースの塗布と組み立て

作業は簡単です。

2枚あるゴムシートの両面にグリースを気持ち厚めに塗布して密着性を高め、他は通常どおりに組み上げました。

金属製のカバーはかなり強めに、とは言っても工具は使用しない程度で締め付けました。
今回は、乾燥が必用なコーキング等は使用していませんので、組つければ即完成です。

すぐに防水性能の確認のため、じょうろで水をかけてみましたが、とりあえずは大丈夫そうです。

今回の問題は結露であり、確認のためには、温度の変化が必用ですので、数日様子をみてみたいと思います。

まとめ

マリンランプの結露は、電球が発する熱のせいかもと、私も一時は考えました。

しかし、身近な例として、電球が熱を発する車のヘッドライトレンズの内部は基本的に結露することはありません。

マリンランプ内部が大量に結露する原因は、やはり、どこからか雨水等が侵入していることにあると思います。

ランプの形状や、取り付け場所によっては、電気配線の取り付け部の防水対策も必要になるかもしれませんね。

…後日談

実は、数日後に確認したところ、ややランプ内が曇っていました。

この曇りを見た瞬間は、かなりショックを受けたのですが、よく確認したところ、ランプ内部の水分のふき取りが不十分だったことが原因のようです。

対策前は、かなりの量で結露をしていましたので、電球の下のほうに水がたまっていました。

ガラスカバーをしばらく外して、ランプ内部をよく乾燥させて、再度組み付け直したところ、曇らなくなりました。

よかった!

コメント

タイトルとURLをコピーしました