夏場の2階がとにかく暑い
我が家の夏場の2階は本当に暑いです。
正直言って、温室か、夏場にしばらく駐車した車内かと思うほどです。
我が家の2階には、南側に子供部屋2部屋、北側に夫婦の寝室があります。
子供が小さいので、現在は、子供部屋はほとんど使っていません。
夫婦の寝室で、家族みんなで寝ています。
寝室の暑さは、北側のため、まだマシです。
寝る30分前にエアコンをつければ、特に寝苦しいほどではありません。
問題は子供部屋です。
2部屋とも南向きで、広めのベランダに面しており、直接の日差しと、ベランダからの照り返しが強烈です。
うち1部屋は、刺すような西日も降り注ぎます。
たった築10年の我が家が、なぜこんなに暑いのか、理由を考えました。
我が家の2階が暑い理由
日なたに窓がある
家に入ってくる熱の7割は窓からなんて話があります。
我が家は一応、築10年の新しめ?の家ですので、窓はペアガラス(複層ガラス)です。
最新のLow-Eガラスではないとはいえ、シングルガラスに比べれば、性能は段違いなはずです。
しかし、夏の日差しには無力なようです。
風通しが悪い
夏の暑さ対策として、窓の開け方を工夫するなんて話もあります。
我が家も窓を開けたことはありました。
しかし、我が家のように、窓から直射日光が降り注ぐ家では、窓を開けて換気するのは難しいんです。
というのも、窓を開けるために、カーテンを開ければ、直射日光が室内に降り注ぎます。
カーテンを閉めたまま、窓を開ければ、当然カーテンがばたつきますし、風量も減ります。
間をとって、レースのカーテンのみ閉めたまま、窓を開けたりするのですが、風量もそこそこ、日射量もそこそこであり、結果ちっとも涼しくなりません。
ベランダが熱い
2階にあるベランダの照り返しが事態を悪化させています。
我が家の子供部屋が面しているベランダの床面は白っぽい色をしています。
真夏の日差しが降り注ぐ中、ベランダを見ると、床面が反射してまぶしく、目が痛いくらいです。
そんな状態のため、ベランダ自体も相当に熱くなっています。
真夏のビーチの焼けた砂浜以上です。
その他の理由
屋根の材質
我が家の屋根は陶器瓦です。
陶器瓦はスレートの屋根と比較して、重量や厚みがあり、暑さに強いと言われています。
そのため、特別に暑い理由ではないと思います。
天井裏の断熱材
我が家の2階は天井材が張ってあり、屋根裏(小屋裏)があります。
点検窓から屋根裏を確認したところ、グラスウールでしたが、断熱材が天井裏に敷き詰められていました。(天井断熱)
屋根への断熱(屋根断熱)はありません。
断熱材の種類は、よくあるグラスウールですので、最新の隙間なく敷き詰めるような断熱材に比べればいまいちでしょうが、勾配天井のお宅に比べれば、特別に暑い理由ではなさそうです。
ちなみに、夏場の屋根裏はサウナ以上の暑さで、点検口から屋根裏をのぞいただけで汗が噴き出そうでした…
結論と対策
これまで適当に我が家の2階が温室のように暑くなる理由を考えてきましたが、我が家の2階が厚い理由は、つまるところ、窓への直射日光のような気がします。
窓に直接日差しが降り注ぐことで、室内の温度が上がり、窓をちょっと開けたくらいでは室温が下がらないのです。
それに付随して、ベランダの照り返しも原因の一つではあると思います。
この結論をふまえ、思いつく対策案をあげていきます。
対策案
その1 高性能カーテン
ニトリ等で売られているカーテンで、断熱カーテンや遮熱カーテンというものがあります。
室内に降り注ぐ日差しがカーテンで遮断されるようになるのであれば、やや効果はありそうです。
心配な点は、カーテン本体には日差しが降り注ぐため、カーテン本体は熱くなります。
カーテンと窓の間の空気も、かなり熱せられることでしょう。
「断熱」カーテンというくらいですから、カーテンの生地はおそらくかなり厚手であり、厚手であれば、かなり蓄熱しそうです。
日が沈んでも、カーテンが熱をもって熱いということになる心配があります。
また、カーテンと窓の間の空気も、大げさに言えば、熱せられれば上昇気流になるはずです。
それであれば、上方にあるカーテンと窓の隙間から天井方向に熱風が吹き出すことになりそうです。
遮熱効果:外気を遮り、お部屋の空気を逃がしにくくします。
その2 断熱・遮熱フィルム
窓用のフィルムを窓に張り付けるという対策です。
最近はやや減った感がありますが、窓が真っ黒になった悪そう(?)な車を、街で見たことがあると思います。ああいったフィルムで、住宅用のものが販売されています。
車と同じく、黒っぽい色がついたものもありますし、ほぼ透明なのに遮熱性能があるもの、マジックミラーになっていて視界を遮るものなどがあります。
あるフィルムの口コミを見ると、「ジリジリ感が減った」といった効果を感じさせるものがありました。
心配な点は、販売されている製品に、うさん臭いものが多いことです。
きちんとデータを示しているものであればいいのですが、根拠が見あたらない誇大広告を思わせる商品が目につきます。
他に気になる点は、耐久性で、痛んではがしたときに、窓に跡が残るようなものは困ります。
その3 インプラス等の二重サッシの取り付け
いまある窓の内側に、インプラス等の二重サッシを取り付けるという対策です。
インプラスには様々な種類があり、高価ですが、Low-Eガラスを採用したものもあります。
Low-Eガラスとは、簡単に言うと、ごく薄い金属膜が貼り付けられたガラスで、遮熱効果があります。
理想は、遮熱効果があるLow-Eガラスを、窓の一番外側に置きたいところですが、内側のインプラスに使用しても、屋内に侵入する日射を減らすことができるでしょう。
インプラスを設置すれば、冷暖房効果も高まりますし、防音性能も高まります。
インプラスのデメリットは、高価なこと、窓を開けて換気するのが難しく(面倒に)なることでしょうか?
費用対効果が悩ましいところです。
その4 屋根裏換気扇
窓への直射日光に対する対策ではありませんが、興味がある対策として挙げました。
屋根裏換気扇とは、2階の天井に換気扇を付け、屋根裏(小屋裏)に向けて排気し、その圧力で、屋根裏の熱気をも屋外に排出する、というものです。
上昇して2階の天井付近にたまった熱気を屋根裏に排出したうえ、屋根裏の熱気をも押し出すのであれば、換気扇の性能次第かもしれませんが、実に効果がありそうです。
心配な点は、天井に取り付けのために穴を開けることになり、換気扇への電気配線を用意しなければならず、他の対策に比べて作業が大掛かりになりそうということです。
また、効果がなかった時に、天井に開いた穴をどうするか考える必要があります。
他に要検討事項としては、換気扇の騒音と、電気代等ランニングコストでしょうか?
窓への対策と合わせて行いたい対策です。
とりあえずのまとめ
とりあえず言えることは、これから家を新築したり、大規模なリフォームを検討されている方がいれば、屋根の軒を大きくとるか、2階の各窓に庇(ひさし)を付けることをおすすめします。
夏に屋内を熱くさせないためには、窓の外に対策をすることが大切です。
最低限、雨戸があれば、雨戸を閉めるだけでも日差しは防げそうですが、我が家には、雨戸もありません。
最近の家は、デザインのためか、コスト削減のためか、軒がほとんどない家が多いです。
そういう家に限って、りっぱな吹き抜けがあり、吹き抜け部分に大きな固定窓がありがちです。
そういう家は、夏は熱くないのでしょうか?
Low-Eガラスがすべてを解決するのなら、高価ですが我が家も本気で検討しましょうかね…
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