木部塗料の種類
木部塗料には、様々な種類があります。
水性のもの、油性のもの
ペンキやニスのように表面に塗膜を形成するもの、ステインのように内部に浸透して着色するもの
合成樹脂(アクリル・ウレタン)を使用したもの、天然素材を主に使用したもの
また、塗料には様々な役割があり、その役割として、美観的な役割、木材の汚れや痛み、白蟻の被害を防止するような保護的な役割、撥水や断熱といった機能的な役割があります。
参考:Wikipedia-塗料
プラネットカラー ウッドコートとは
今回、試し塗りをするプラネットカラーウッドコートは、自然素材を使用した自然塗料です
亜麻仁油を主成分とした100%の天然塗料で、その他全成分が公開されているため、安全性が確認できます。
いろいろと特徴がある塗料ですが、簡単に言うと、内外装に使用できる油性のステインです。
プラネットカラーウッドコートを選んだ理由
私は特に、人や環境にやさしい塗料に興味があるわけではありませんw
自然塗料には、他に代表的なものとして、リボスやオスモカラーがあります。
正直、個人で、趣味としてDIYをしているレベルですから、様々な塗料を実際に使用・比較して、ベストの塗料を選ぶことはできません。
自分なりの塗料を決定するには、塗料メーカーのサイトで塗料の説明を見るか、塗料屋の親父のおすすめを聞くか、ネットの口コミを読みあさるくらいしか、手段がありません。
そんな中で、プラネットカラーウッドコートを選んだ決め手は
撥水性抜群 塗装面に液体(水、飲み物など)をこぼしても、しっかりと弾き、全くシミなどは付きません。
といううたい文句でした。
私は以前、ホームセンターで購入したオイルステインをテーブルに塗ったことがあります。
ステインが完全に乾いたそのテーブルに、濡れたカップを置いたところ、置いたところが輪染みになって、汚くなってしまいました。
輪染みになったところは、雑巾で拭いてもとれませんでした。
オイルステインで塗装したものの中には、液体に弱いものがあります。
検索したところ、代表的な自然塗料であるリボスの塗料でも、「輪染みができる」との記載がありました。(※注 リボスには、塗料の種類がいくつかありますので、塗料によっては大丈夫なものがあるかもしれません)
リボスでできた輪染みは、ヤスリでけずって、再度オイルを塗ってきれいにするそうです。
…そんな面倒なことはできません!
我が家は、小さい子供がいるため、しょっちゅう食べ物や飲み物をこぼします。
私もグラスが汗をかくような、キンキンに冷えた飲み物をよく飲みます。
そのため、輪染みができるデリケートな塗料は避けたいです。
ですから、プラネットカラーウッドコートの
液体に強い=輪染みができない
という特徴は、塗料選びの決定打になりうるものでした。
プラネットカラーウッドコートの試し塗り
今回、ウッドコートのミディアムブラウンを試し塗りしました。
ウッドコートを塗る対象は、この木枠です。
この木枠の用途は後で説明します。
すのこ用として売られていた詳細不明な板と、SPFの角材で作成しています。
塗料の撹拌
ウッドコートは、オイル成分と顔料成分が分離しやすい塗料で、顔料成分は下側に沈殿しています。
これは、容器を少し振った程度で混ざるレベルではありません。
私は割り箸を使って、しっかりかき混ぜました。
顔料のダマがなくなるまで、5分くらい混ぜ続けました。
塗装
メーカーは塗装に
コテバケ
の使用を推奨しています。
メーカーに指示に従い、コテバケを使用すれば確かにきれいに仕上がると思います。
しかし、コテバケは、それなりの価格がします。
使用したコテバケを洗浄して再利用をすればよさそうですが、水で洗うわけにはいきません
ウッドコートで使用した用具は、
プラネットカラーのオレンジオイルかテレピンオイルで洗浄すること
とあります。
これらのオイルは、単に洗浄のために使用するには、あまりに高価です。
そのため、コスト面と手間の面から、コテバケは洗浄することなく使い捨てになると思います。
私は、試し塗りであることもあって、まず、キッチンペーパーで塗り始めました。
…が、キッチンペーパーは、すぐにこすれてボロボロと崩れてしまい、まったくこの塗装に向きませんでした。
次に、不要になった靴下で塗り始めました。
正直、布切れならなんでもいいと思います。
私が使用した靴下は、やや厚手のもので、塗料の含みが良く、広い面に塗装するのに適していましたが、今回の試し塗りには、ややオーバースペックでした。
靴下にしみこんでしまった塗料がもったいなかったです。
プラネットカラーウッドコートは、伸びがよく、ごく少量の塗料で広い範囲を塗ることができます。
ごく狭い範囲を塗装するのであれば、刷毛は、布のはぎれのようなもので十分で、着なくなったTシャツ等を小さく切って使用すればいいと思います。
今回塗装した木枠は、表面の研磨等の下準備は、#180の紙やすりで、軽くなでる程度しかしませんでした。
そのため、表面が荒れた箇所や、傷がある箇所が多く残ったまま塗装しました。
塗装したところ、木の密度が異なるためか、ウッドコートがよく浸透して濃くなった部分と、あまり浸透せず、薄い部分ができました。
表面を丁寧に研磨して整えることで、ある程度は塗装むらは抑えることができると思いますが、木に浸透する半透明のウッドコートを、柔らかい木に塗る場合、木の密度の違いから、塗装むらが出ることは理解しておく必要があります。
もし、このような塗装むらが気になるようでしたら、木の色に近い薄い色を塗装してごまかすか、塗りつぶしタイプであるプラネットOPシリーズを使用してください。
塗料の拭き取り
今回、私が試し塗りをした木枠は、屋外で使用する予定のものでしたので、塗装後の拭き取りはしませんでした。
プラネットカラーウッドコートは、屋内で使用するものを塗装する場合は、塗装直後に乾いた布で、塗りつけた塗料を拭き取る必要があります。
塗料を拭き取る理由は、屋内では、塗料の乾燥に時間がかかるためです。
拭き取らなかった場合、いつまでもベタベタとしたり、触れるものを汚してしまう可能性があります。
塗料の塗りむらも、拭き取ることでかなりごまかされますので、屋内で使うのであれば、しっかり拭き取ることをおすすめします。
今回の試し塗りで気付いたこと
塗りにくいところにのみ刷毛を使う
プラネットカラーウッドコートを塗装するのに、刷毛の代わりに、布のはぎれを使用すればいいと言いましたが、布のはぎれだと板と板の隙間のような狭いところに色をのせるのが難しいです。
今回は、こうしたところに色をのせるのに、滴るくらいの塗料を布に染み込ませ、押し付けるようにして塗装しました。
失敗した点は、広い面積部分の塗装が終わった後に狭い部分の塗装にとりかかったことです。
滴るくらいの塗料を押し付けたため、狭い部分にも色はのりましたが、色ムラができてしまいました。
最終的に、塗料を拭き取れば、色ムラは消えると思いますが、今回は屋外で使用するもので、拭き取りをしなかったため、色ムラがそのまま残っています。
これは、どんな塗装でも同じなのかもしれませんが、色を塗りにくいところ(今回はいたと板の隙間等)から塗装して、塗りやすいところは、後で塗るようにしたほうがいいです。
まず、小さな刷毛や筆で、こうした狭いところの塗装を終えてから、布切れを使用して広いところを塗装しましょう。
小さな刷毛や筆であれば、オイルで洗浄しても、あまりオイルは必要としませんし、使い捨てで使用しても、安価だと思います。
今回の塗装で使用したウッドコートの量
この木枠を塗装して、塗料はこれだけ(缶の深さ数ミリ程度)しか減りませんでした。
塗る対象によるとは思いますが、プラネットカラーウッドコートは、かなり経済的な塗料だと思います。
塗装した木枠の使用先
今回塗装した木枠は、花壇のなかにある、量水器のふたの周りを囲う枠として使用するものでした。
花壇に土をしっかり入れて、花を植えたかったのですが、この量水器のふたが開けられなくなりそうで、困っていました。
これで、この花壇を活用できそうです。
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