既存の洗面台
我が家の洗面所には、モザイクタイルが張られた造作洗面台があります。
中古で家を購入した時点で、この洗面台でした。
既存のタイルは、やや目地に痛みはありましたが、特に不都合はありませんでした。
…が、前オーナーの趣味なのか、ハウスメーカーの趣味なのか分かりませんが、タイルで文字や矢印が書かれていました。

「SMILE←→HAPPY!」?
文字は、ややメッセージ性のあるものであり、シンプルで落ち着いたものが好きな私は、この家を購入するなら、この洗面台は早い段階で何とかしたいと思っていました。
試しに文字の部分のタイルを数枚はがしてみました
タイルの色・サイズの検討
やや検討して、タイルを張り直すことはすぐに決定したのですが、タイルの色やサイズで色々悩みました。
「洗面台 タイル」のキーワードでgoogleの画像検索をして、どんな洗面台にしようか考えました。
目に留まったのが、真っ白のタイルを使用した洗面台です。
その中でも、角が丸くなる役物タイルを使用した洗面台が、落ち着いた感じで良かったので、この役物タイルを使用した張り替えをすることにしました。
タイルの購入
タイルは、近所のホームセンターや建材屋での購入を検討しましたが、在庫はほとんどなく、取り寄せになるとのことでした。
ネットで検索していたところ、欲しかった役物を含めて扱っているお店を発見しました。
この店は、タイルを1枚単位で購入することができました。
まとめて買えば、もっと安い店もありましたが、余りが出ても、今後使うあても分かりませんでしたので、1枚単位で買えるこの店で購入することにしました。
廃棄タイルの処分方法
ちなみに、我が家が所属する自治体では、タイルのゴミは産業廃棄物扱いとなり、燃えないゴミ等で回収してくれません。
産業廃棄物回収業者に連絡して処分することになるようです。
タイル張替えの下準備
タイルをはがす前に、洗面台のボール、水道の蛇口、配管を取り外します。
蛇口を外す際、水道の元栓を閉めます。
我が家は、洗面台の下に水道管(冷水と温水のふたつ)があり、それぞれ元栓がありました。元栓を閉めても、水道管内に残った水が垂れてきますし、排水管のS字になった部分にたまった水がこぼれてきますので、付近を濡らさないように雑巾等での養生が必要です。
作業に必要な最低限の工具は、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーです。
我が家の洗面台ボールは、ワイヤー式の排水栓で、細かい部品が多数使用されており、取り外しに精密ドライバー等、他にも多数の工具が必要でした。

洗面ボールを撤去 作りはかなり雑でした。
タイルはつり
既存のタイルを、タガネと金づちで1枚ずつはつっていきます。
タイル等をはがすことを「はつる」と言います。
私は正確には、タガネではなく、「ハンマー付皮スキ」という道具を使いました。
この皮スキも、タガネと同じように、ハンマーで持ち手の根元を叩けるようになっており、強力にタイルをはつっていくことができるようになっています。
既存のタイルは約2㎝大のモザイクタイルでした。
タイル間の目地を削り取れば、1枚ずつ簡単にはつれると思っていましたが、これがなかなか大変な作業でした。
タイルボンドが強力で全然はがれません。
下地のベニヤ板は、そのまま再利用しようと考えていましたが、タイルをはがした後は、タイルボンドが残って表面はでこぼこでした。
ボンドをはがすのは大変そうだし、ベニア板まで割れた箇所がありましたので、途中からベニヤ板も張り替えを前提にタイルをはつりました。
タイル張りの下地作り
後で実感したことですが、施工時のタイルのカットは少なければ少ないほどいいです。
洗面台の幅や奥行きは、タイルのサイズに合わせて設計すべきです。
私は、既存のタイルの張り替えで、洗面台のサイズを変更することなく、タイルのサイズを変更したことから、多数のタイルのカットが必要でした。
タイルのカットは大変です。
タイルカッターを使用しても、思うようにまっすぐ、垂直には切れ(割れ)ません。
私は最終的にディスクグラインダーを使用してカットしたのですが、大量の粉塵が出ました。
目地を入れることで、カット時の粗はかなり目立たなくなるのですが、なかなかきれいに切ることはできませんでした。
いくつかの道具を使ってタイルのカットをした私の感想です。
1 タイルカッター
タイルをタイルカッターでけがいた後、裏からハンマーで衝撃を加えて、けがき線でタイルを割る。
けがきどおりになかなか切れ(割れ)ない。
失敗してタイルがゴミになる確率が高い。
2 タイル用の喰い切り
爪を切るようにパチパチとタイルの切り口を整える道具。
やや高価だし、これを使用してきれいにカットできるとは思えなかったため、未購入。
3 ディスクグラインダー
高価なダイヤモンドカッターの刃は、切りはじめの切れ味は良かったが、すぐに切れ味が低下(熱の影響?)
切断砥石タイプの刃は、切れ味はダイヤモンドカッターに劣るが、刃を変えずに、斜めに刃を当てて切り口を整えることで、安定した作業ができた。値段も安い。
最終的には、
ディスクグラインダーの切断砥石でカット、切り口の大まかな整え
↓
ダイヤモンドヤスリで、手作業にて切り口の整え
が一番安定しました。
ダイヤモンドヤスリは、番手の荒いものが、作業が早くていいです。
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